着るものや身に付けるもののマナーが必要な場面は、人生の中でいくつかありますね。
結婚式や入学式などの「喜びの席」から、
お葬式、お通夜などの「悲しみの席」まであります。
それぞれの場面にふさわしい、洋服とそれに合わせるジュエリーについて簡単にご紹介したいと思います。
ご購入の際にご参考になれば嬉しいです。
目次
1.喜びの席
(1)正礼装 昼
(2)正礼装 夜
(3)準礼装 昼
(4)準礼装 夜
(5)略礼装 昼
(3)略礼装 夜
2.悲しみの席
(1)正喪服
(2)準喪服
(3)略喪服
参考図書『真珠の装いとマナー』著者・松本みさ
1.喜びの席
喜びの席は、より正式な順から、正礼装、準礼装、略礼装に分けられます。
昼と夜それぞれマナーがあります。
下表のカッコの順番で紹介していきたいと思います。
(1)正礼装 昼
男性の服:モーニングコート
ジュエリーは、真珠または白蝶貝など白い石を使ったカフリンクスやタイピン。
女性の服:アフタヌーンドレス
ラメ・スパンコールなどの煌びやかな素材はNG
ジュエリーも輝きが強いものは避けます。パールがベスト。
(2)正礼装 夜
男性の「正礼装 夜バージョン」には2通りあります。
女性の服は、男性の服装に合わせたコーディネートの基本形があるのですが、ここでは省略させていただきます。
①男性の服:燕尾服(ホワイトタイ)
ジュエリーは、白蝶貝や白いパールのスタッドボタンとカフリンクスを。
②男性の服:タキシード(ブラックタイ)
ジュエリーは、黒蝶貝・ブラックパール・オニキスを使用したブラックカラーのもの。
女性の服:イブニングドレス
イブニングドレスとは、ローブデコルテを原型としたオフショルダー,ロング丈のワンピースドレスです。
ジュエリーは、正式な場合はパリュール(ティアラ・ネックレス・イヤリング・ブローチ・ブレスレット・リングなどセットになっているもの)。
輝きのある五代宝石、
ダイヤモンド・エメラルド・ルビー・サファイア・パールを使用したジュエリー
を使って華やかなコーディネートにしましょう。
(3)準礼装 昼
正礼装もそうですが、準礼装の場合も男女で出席する場合は、
格やテイストを男女で合わせます。
①ディレクターズスーツとセミアフタヌーンドレス
●男性の服:ディレクターズスーツ
ジュエリーは、真珠や白蝶貝などの白い石を使ったもの。
(正礼装のモーニングコートに同じ)
●女性の服:セミアフタヌーンドレス
肌の露出を抑えた服装。
ジュエリーは、正礼装に同じ。(パールを基本に)
②ブラックスーツとタウンフォーマルウェア
●男性の服:ブラックスーツ
ジュエリーは、ディレクターズスーツに同じ。
●女性の服:タウンフォーマルウェア
ジュエリーはパールを基本に、ネックレス・リング・イヤリングなどセット感のあるものが良い。
(4)準礼装 夜
①ファンシータキシードとディナードレス
●男性の服:ファンシータキシード
ジュエリーは、色・素材・柄は自由。
●女性の服:ディナードレス
ジュエリーは、トレンド感を取り入れたデザインを使用すると良いです。
②ファンシースーツとカクテルドレス
●男性の服:ファンシースーツ
ジュエリーは、ファンシータキシードに同じ。
●女性の服:カクテルドレス
ジュエリーは、トレンド感とインパクトのある華やかなものを取り入れると良い。
(5)略礼装 昼
●男性の服:ダークスーツ(ブレザーとスラックス)
ジュエリーは、プラチナやホワイトゴールドなど白系を基本に。
●女性の服:インフォーマルウェア
ジュエリーは、トレンド感や遊び心のあるデザインを。
(6)略礼装 夜
昼とは異なり、華やかなコーディネートを意識しましょう。
光沢がある素材を使用したり、輝きのあるジュエリーを身に付けると良いです。
●男性の服:ダークスーツまたはジャケット&スラックス
ジュエリーは、ダークスーツの場合、ファンシータキシードを同じく、カフリンクスなどを着用します。
その他ピンブローチなど、昼と区別して華やかに、個性的に楽しみましょう。
●女性の服:インフォーマルドレス
制約は特にないですが、普段着とは異なるのでドレスアップすることが原則です。
ジュエリーは、昼の略礼装と同じでも良いですが、
夜を意識して、光沢や輝きのあるジュエリーやカラーの石を使ったジュエリーなどがおすすめです。
2.悲しみの席
悲しみの席は、より正式な順から、正喪服、準喪服、略喪服に分けられます。
悲しみの席の場合は、どの場合も身に付けるジュエリーのルールは同じです。
男性のジュエリー
ブラック系やグレー系パール、または黒曜石を使用し、
地金は白系(シプラチナ、ホワイトゴールド、シルバー)。
シンプルなデザインのものを使いましょう。
女性のジュエリー
シルバー、グレー、ブラック系のパールが一般的ですが、
他にオニキス、黒曜石、ジェットなどが使用されます。
地金は男性の場合と同じく、白系を選びます。
ネックレスの長さは、42cm〜45cmの首に沿うもの。
長いものは不幸が長引く、二連、三連になったものは不幸が繰り返す、
として避けられています。
(1)正喪服
●男性の服:黒のモーニングコート
●女性の服:ブラックフォーマルドレス
(2)準喪服
●男性の服:ブラックスーツ
●女性の服:ブラックフォーマルスーツ
(3)略喪服
●男性の服:ダークスーツ
濃紺、ダークグレーなど、黒っぽい地味なデザインはOK
●女性の服:ダークスーツ
男性の場合と同じく、黒っぽい地味なデザインはOK
おわりに
………以上、本当に簡単に紹介いたしました。
以前は、二十歳のお祝いにパールのネックレスとイヤリングを
親からプレゼントとして贈られることが多かったそうです。
今は少なくなってきているようですね。
結婚式、披露宴の際にも、
パールのネックレスをしている方はむしろ少ないような…。
以前、購入してくださった方は、
パールのスルーネックレスにシルバーカラーのチェーンを選び、
喪の場面でも使用したい、と仰っていました。
そんな風にご自身で用意されている方もいます。
私自身、喪の場面でも使用できるパールは本当に便利なものだと感じております。
ご購入の際には、ご相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
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