6つのポイント 真珠の品質とは

「真珠を購入したい、でも、価格も色々でグレードもよく分からない!」

「安くないお買い物だから良いものを購入したい。」

という方は多いのではないでしょうか?

鑑定書がついていればいいんじゃない?と思う方もいるかも知れませんが、

高額のジュエリーには鑑定書がついていても、

ペンダントやピアスなどの商品にはついていない場合があります。

鑑定書がついていない場合であっても、

真珠の品質を自分で判断したいとき、どういう点をどのように見れば良いのか?

というお話をします。

目次

1.真珠を見るときの大前提
2.真珠の品質 6つのポイント
 (1)size サイズ
 (2)shape 形
 (3)spot キズ
 (4)shine 輝き
 (5)coating 巻き
 (6)color 色

1.大前提

鑑定するときには先ず初めに、

①本真珠(イミテーションではない)なのかどうか、

②淡水、あこや、南洋など種類は何か、

ということを確認しますが、自分で選ぶときにもこの2点を先ず確認しましょう。

これらを確認できない、またはあなた自身が信頼できないお店では購入しない方が良いです。

2.真珠の品質 6つのポイント

下記の6項目それぞれについて、真珠を見て品質を評価していきます。

(1)size サイズ
(2)shape 形
(3)spot キズ
(4)shine 輝き
(5)coating 巻き
(6)color 色

各項目について詳しくお話ししていきます。

(1)size サイズ

サイズについては、一般的に大きい珠の方が商品価値が高いとされています。

あこや真珠の場合、アコヤガイは元々小さなサイズの貝なので、

品種改良には限界があったり、

大きな真珠を育てようとしても貝の負担になってしまうのでうまくいきません。

10mm程度が限界と言われています。

大きなサイズで質の高いパールに育てるには、技術や経験が必要になってきます。

南洋の真珠や黒蝶パールの貝は、

アコヤガイよりも比較的サイズが大きく、発育が早い

という特徴があります。

そのため、巻き厚になる一方でバロック(歪な形)もできやすく、

真円真珠の出現率が低くなります。

最近は、ベビーパールと呼ばれるあこや真珠の小さいサイズも人気があり、

需要が伸びているために価値が上がってきています。

(2)Shape 形

鑑定をするときは、3ヶ所をノギスで測定します。

そしてその3ヶ所の誤差の度合い(%)を見て4つのレベルへと判定します。

①ラウンド ②セミラウンド ③セミバロック ④バロック

ラウンドに近い方が商品価値が高いとされていますが、

現在はその他の形も人気があるように思います。

しずくのような形をしたドロップ、

楕円形をしたオーバル、

ふたつのパールがくっついたツイン(ふたご)

などなど、ユニークな形も面白いし、同じ形は二つとない唯一無二であるところに魅力を感じます。

(3)Spot キズ

キズには、様々なキズがあります。

凸凹、シワ状のキズ、ウロコ状のキズ、などなど。

ニキビ、えくぼ、シワ、シミ、など…

人間のお肌のお悩みのような呼び名です。

それらのキズの及ぶ範囲がどれくらいなのかを見て、

無キズ、小キズ、中キズ、大キズと判定します。

当然、キズが少ない方が商品価値は高くなります。

(4)Shine 輝き

鑑定するときには、パールの輝きを「マスターパール」と呼ばれる

基準真珠との比較によって、4つのレベルに判定します。

①strong、②fine、③weak、④dim

グレーディングのセミナーを受けたときには、

強い光を当てる「パールビューアー」を使って輝き(テリ)の強さを判定し、

ネックレスの品質を数値化して評価しました。

正解の数値と自分で評価した数値が比較的近かったので、”見る目ある方なのかな”、とちょっと自信になりました。

輝き(テリ)について詳しく知る▽

(5)Coating 巻き

巻きの厚さは、鑑定書を発行している機関では

レントゲン検査や超音波検査を用いて測定します。

商品をカットして測定するわけにはいかないですからね。

巻きの厚さが、0.3mm以下のパールは商品として相応しくない、とされます。

ちなみに巻きが薄いものは肉眼でもわかります。

肉眼で分かる程度の巻きうすパールは、

あこや真珠として販売すべきではないので、

一般のユーザーさんが見る機会はほとんどないのではないかと思います。

巻きが薄いものは「薄巻き(うすまき)」、巻きが厚いものは「巻き厚(まきあつ)」と呼ばれています。

「巻きが厚い=テリが良い」というわけでもないことをセミナーで実物を見て学びました。

巻きの厚さはある程度必要ですが、それだけでは真珠の質は決められず、

テリの強さが重要な要素となります。

(6)Color 色

色について先ず確認すべきことは、

ナチュラルカラーなのか、

調色・染色なのか、ということ。

近年ではナチュラルカラーが人気で、販売のときにも

「これはナチュラルカラーですか?」と聞かれることがあるので、一般化しているようですね。

調色という工程は、真珠をより美しく見せるための加工です。

「染色」とは方法が異なり、分けて考えられています

調色方法は企業秘密らしく、セミナーでも詳しくは知り得ないところなのです…!

ややピンク色をした真珠が美しい、とされていました。

そのため、少し昔の調色されたパールは淡いピンク色を纏っています。

染色については染色方法も様々。

染色料を使う方法から、照射線により核を照射し、ブラックパールにする方法まであります。

洋服の様に、人気のカラーはその時代によって変化していく流動的なもの

人気カラーのパールが相対的に価値が上がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

真珠を購入されるときの参考になりましたら嬉しいです。

ちなみに鑑定書を発行する機関では、上記6つの項目について、

より客観性を持たせる基準や方法を用いて評価し、総合的な評価をします。

size, shape, colorについては、一般的な価値基準はありますが、

時代の流行によって、一概には言えないところがあります。

真珠の世界にも、ファッションと同じように流行があるんですね。

仕入れや制作をするときには、自分の目で見て判断します。

テリやキズの範囲を見ることはもちろんですが、

その他、色や形は常識にとらわれず、面白いと感覚的に惹かれたパールを仕入れています。

人ぞれぞれ好みは異なり、

creemaで珍しい色や形のパールを購入される方がいらっしゃると、

共感していただける方がいた!と嬉しく思います。

パールの奥深い魅力を多くの方に知っていただきたいな、と思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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