真珠の魅力 干渉色 interference color

真珠の魅力の一つには、『干渉色』があります。

真珠は、真珠本来が持つ色(実体色)の他に、真珠が透過性を持つ多層構造となっているため、光の波長が干渉し合うことによってできる色があります。これを干渉色と呼びます。

説明がすごく難しいので、説明文を引用させていただきますm(_ _)m

光という波が真珠層にあたり、表面で反射する波と、中に入ってから反射して出てくる波が合流しますが、そこに干渉が起こります。真珠層に見られるピンクやグリーンは、この干渉から生み出された色です。

真珠科学研究所ー真珠用語集

真珠層は炭酸カルシウムの結晶構造となり、幾層にも重なった構造をしています。下記の図参照。

この図を何かデジタルで作りたいと思いつつ時間が過ぎてしまいました…。

百聞は一見に如かず、ということで干渉色を観察してみましょう。

黒蝶ケシパール1

こちらのケシパールは、黒蝶真珠というタヒチやフィジーなどの温暖な地域を中心として養殖されるパールです。

パール自体はグリーンを含んだブラックなのですが、紫、青などの干渉色が見られ、形状の複雑さが更に複雑な色合いをつくり出しています。

黒蝶ケシパール2

続いても黒蝶ケシパール、こちらはラウンド形なんですけど、厚みが薄く、マーブルチョコみたいな可愛い形をしています。パール自体は紫を含んだ暗めのグレー。

上から強い光を当て、白色の下地が光を拡散し、パールを照らしています。下半球部分には紫やブルー、グリーンの干渉色が半円状に観察できます。

黒蝶ケシパール2

上のパールは、一つ前の写真と同じパールです。通常の見え方に近い色合いをしています。光の当て方によって見え方が異なりますね。

あこや真珠

続いては、あこや真珠。干渉色は、さらに詳しくは「透過の干渉」と「反射の干渉」の二つがあります。

上の画像のあこや真珠の干渉色を観察してみましょう。強い白色の部分が光源となりますが、先ほどの黒蝶ケシパール2と同様に、白い陶器が拡散光源となっています。

下半球に現れている色は反射の干渉色です。上半球に見られるのが透過の干渉色となっており、強い白色の光源の周りに出ているグリーンや紫がそれです。

こちらのあこや真珠は調色されているので、全体的に淡いピンク色を帯びています。

この様に真珠の干渉色は、真珠の複雑な色合いを作っている要素であり、美しさや真珠に惹き込まれる大きな要素となっています。

グレーディングの重要な要素

真珠のグレーディングをする上で、「テリ」は一番重要な評価項目ですが、テリの判定方法には、輝きに重点を置いた方法と、干渉色に重点を置いた方法があります。

鑑定書を発行する際には、干渉色を観察する、オーロラビューアーという道具なども使いながら、評価されています。

私も小型のビューアーを持っているのですが、実際の仕入れ場面では使っていません。仕入れで使っていたら時間が掛かってしますし、業者の方に、素人と思われては困るので😅自宅で干渉色を観察して楽しむくらいの道具になっています(笑)

干渉色の美しさは、巻きの厚さだけでなく、「化粧巻き」と呼ばれる浜上げ前の仕上げの巻きに大きく関わってきます。

貝への負担を減らし、きれいな真珠を多く生み出すには、海水の環境(水温/流れ/プランクトン等)を使い分けたり、貝掃除をしたりと、養殖業者の方などの長年の研究と努力の積み重ねがあってこそなのだと思うと本当にすごい。すごいとしか表現できないのが悔しいくらいです。

今、世界ではコロナ感染症が流行っており、多くの方が心配な気持ちや悲しい思い、ストレスを抱えた状態になっているのではないかと思います。

パールを通して、誰かの癒しになるといいな、と思い、干渉色のお話にしました。ぜひご自宅のパールを観察してみてくださいね。

それではまた😊