真珠の魅力『干渉色』 interference color

真珠の魅力の一つ、『干渉色』についてお話しします。

目次

  1. 干渉色とは
  2. ケシパールの干渉色
  3. あこや真珠の干渉色
  4. グレーディングの重要な要素

1.干渉色とは

真珠は、真珠本来が持つ色(実体色)の他に、

真珠が透過性を持つ多層構造となっているため、

光の波長が干渉し合うことによってできる色があります。

これを干渉色と呼びます。

説明文を引用↓

光という波が真珠層にあたり、表面で反射する波と、中に入ってから反射して出てくる波が合流しますが、そこに干渉が起こります。真珠層に見られるピンクやグリーンは、この干渉から生み出された色です。

真珠科学研究所ー真珠用語集

真珠層は炭酸カルシウムの結晶構造となっていて、

何層にも重なった構造をしています。(図参照)

2.ケシパールの干渉色

百聞は一見に如かず、ということで干渉色を見てみましょう。

黒蝶ケシパール1(sold)

こちらのケシパールは黒蝶真珠という

タヒチやフィジーなどの温暖な地域を中心として養殖されるパールです。

パール自体の色(実体色)はグリーンを含んだブラックなのですが、

紫、青などの干渉色が見られ、

形の複雑さが、さらに複雑な色を生み出しています。

黒蝶ケシパール2

続いても黒蝶ケシパール。

こちらはラウンド形なんですけど、

マーブルチョコみたいな可愛い形をしています。

パール自体(実体色)はムラサキを含んだ暗めのグレー。

上から強い光を当てていますが、

下に敷いている白色が光を反射し、パールを照らしています。

下半分にはムラサキやブルー、グリーンの干渉色が半円状に見られます。

黒蝶ケシパール2

上のパールは、一つ前の写真と同じパールです。

通常の見え方に近い色合いをしています。

光の当て方によって見え方が異なりますね。

3.あこや真珠の干渉色

あこや真珠

続いては、あこや真珠。

干渉色は、「透過の干渉」と「反射の干渉」の二つがあります。

上の画像のあこや真珠の干渉色を見てみましょう。

強い白色の部分が光源となりますが、

先ほどの黒蝶ケシパール2と同じく、白い陶器が拡散光源となっています。

下半分に現れている色は、反射の干渉色

上半分に見られるのが、透過の干渉色

強い白色の光源の周りに出ているグリーンやムラサキが透過の干渉色です。

こちらのあこや真珠は調色されているので、

全体的に淡いピンク色を帯びています。

このように真珠の干渉色は、

真珠の複雑な色合いを作っている要素であり、

美しさや真珠に惹き込まれる大きな要素となっています。

4.グレーディングの重要な要素

真珠のグレーディングをする上で、

「テリ」は一番重要な評価項目ですが、

テリの判定方法には、輝きに重点を置いた方法と、

干渉色に重点を置いた方法があります。

鑑定書を発行するときは、

干渉色を観察するための「オーロラビューアー」

という道具なども使いながら、評価されています。

干渉色の美しさは、巻きの厚さだけでなく、

「化粧巻き」と呼ばれる浜上げ直前の

仕上げの巻きに大きく関わってきます。

貝への負担を減らし、きれいな真珠を多く生み出すには、

海水の環境(水温/流れ/プランクトン等)を使い分けたり、

貝掃除をしたりと、

養殖業者の方の長年の研究と努力の積み重ねがあってこそ。

そう思うと本当にすごい。

すごい、としか表現できないのが悔しいくらいです。

おわりに

今回は、パールの干渉色についてのお話しでした。いかがでしたでしょうか?

干渉色は、真珠が魅力的に見える重要な要素であり、

同時にグレーディングの重要な要素です。

ぜひご自宅のパールを観察してみてください。

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