真珠の輝き『テリ』〜真珠の構造からテリがいい真珠の見分け方まで〜

真珠の品質のもっとも重要な要素は、

『テリ』と呼ばれる真珠の輝きにあります。

宝飾品としての真珠の価値は、

テリが強ければ強いほど商品価値が高くなります。

今回はその真珠独自の輝き『テリ』についてお話しします。

以前お客様から

「うるっと、ピカッとした美しい艶」

というご感想をいただきました。

とてもステキな表現ですね。

うるっとした、真珠独特の輝きがあると思います。

ダイヤなどの貴石の場合は、

キラッとした輝きに魅力があるものが多いですが、

真珠には真珠しかない独特の輝きがあります。

その独特の輝きを生み出すメカニズムについて、

少し紐解いていきましょう。

1.真珠の構造

テリの正体は貝が核の周りに形成する、

「炭酸カルシウムの結晶と、それがレンガの様に層を成した構造」

にあります。

この炭酸カルシウムの結晶層のことを、『真珠層』と呼びます。

そして結晶と結晶の層の間を埋めているのは、

貝の分泌物であるたんぱく質です。

このたんぱく質は、真珠の『実体色』といわれる真珠本体の色をつくっています。

真珠はこんな構造をしています。

真珠層の厚さ

ちなみに真珠層の厚さは、あこや真珠の場合、

0.3から0.7ミリほどの厚さです。

「え、そんなにうすいの!?」

と初めて聞いたときに思いました。

そのうすーい真珠層は、結晶層が幾重にもなってできているというんだから驚きです!

2.真珠の色の正体

外からの光が真珠に届くと、結晶層で光が反射し、

その反射した光の波長が、私たちの目に届いて脳で認識されます。

結晶はプリズムの効果を生み、私たちの目には

オーロラのように複雑な色合いとなって光の波長が届きます。

この結晶層は透過性があるため、内側の層まで外からの光が届きます

そして結晶層の一枚一枚で光の波長が反射します。

その反射した波長は干渉し合い、強められたり弱められたりします。

このことを光の干渉といいます。

光の干渉によって生まれる色を『干渉色』と呼びます。

真珠の色は、『実体色』と『干渉色』の二つがミックスして私たちの脳で認識されています。

この『干渉色』が真珠独特の美しさにとてもよく関係しています。

あの虹色の輝きの正体は、『干渉色』なのです。

3.テリが良いとは

真珠表面に映る光源の像のことを『テリ』と呼びます。

表面に映る像がはっきり見えれば見えるほど、

「テリが良い」といいます。

逆にぼんやりとした像になっていれは、

「テリが弱い」といい、グレードは低くなります。

実際に真珠を見てみましょう!

写真の9.0mmと7.5mmの真珠、

どちらの方が「テリが良い」か、お分かりになりますか?

7.5mmの方が、像がはっきりしていると思います。

「7.5mmの方がテリが良い」、と判断します。

実際に店頭で商品を見るときは、

自分の姿がどれくらいはっきり映っているか、をポイントに見ると分かりやすいと思います。

4.マキ(巻き)の厚さとテリ

真珠の質を評価するとき、真珠層のことを『巻き』と呼び、

“巻きが厚い” とか “巻きが薄い”

と評価します。

ただ、巻きが厚いからといって、必ずしもテリが良いわけではなく、

結晶が整った層を形成しているかどうか、など

他の要素も関係しています。

おわりに

今回は真珠の輝き『テリ』についてのお話しでした。

店頭で真珠を購入される際に、

「テリが良いですね」

「こちらの方がテリが弱いですか?」などと聞かれると、

”この方は知っているな”、と思われると思います。

ご参考になったら嬉しいです。

養殖業者さんの技術や長年の経験による勘があることは当然ですが、

貝から取り出してみないと分からないという難しさ、

そして奥深さがあるんですね。

同じように育てても、貝の個体差により、テリも形も色も、一つ一つ違う。

貝と対話しながら、毎日養殖作業をしているんだと想像します。

分かりにくかったかもしれませんが、

読んでくださってありがとうございます。

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また、真珠のテリについてより詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

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