ケシパールとは? あこやケシの魅力

Keshi meens “poppy”.

あこやケシ

皆さんは「ケシ」または「ケシパール」という言葉を聞いたことがありますか?

ときどき「ケシってなに?」と、聞かれることがあります。

今回はケシについてのお話です。

  1. ケシ、ケシパールとは
  2. ケシのできかた
  3. ケシの魅力

1.ケシ、ケシパールとは

ケシパールの定義は、核のない、海洋貝で作られる真珠のことです。

ケシの由来は『芥子(けし)』から来ています。

シードパールという言葉も聞いたことがありますが、それもケシパールのことを指して使われているようです。

2.ケシのできかた

ケシの成り立ちは、あこや真珠と同じようにアコヤガイの中で育ちます。

あこや真珠は、”核”と呼ばれる球体を貝の中に入れて、

その周りに貝殻の内面組織が巻かれていくことによって、

円形の真珠ができているわけです。

ケシは、貝の中に偶然入り込んだ不純物などの周りに真珠の層が形成されてケシになります。

核がないので、いろいろな形になります。

でもあこや真珠と同じようにアコヤガイの中で育つので、輝きは同じ。

オーロラのような輝きがあります。

3.ケシの魅力

GRACE PEARLSは、『あこや真珠』と『あこやケシ』を区別して

二つの言葉を同列に使っています。

理由は、定義からすると、

「ケシ」は真珠の中の一つですが、

多くの人が”真珠”と聞いてイメージするのは、

円形の真珠だと思うんです。

円形の真珠の陰に隠れて、ケシはまだまだ知名度が低いと思います。

ケシの魅力は、同じ形はないという個性があり、

複雑な形をしているからこそ輝き方や色が複雑に見える魅力があります。

知名度が低いのはもったいないと思うので、

ケシの魅力を伝えるために敢えて区別してふたつの言葉を使っています。

養殖が始まる前、天然真珠しかなかった頃は、

偶然にできた円形か歪な形のケシが宝飾品に使われていました。

言葉の由来の通りケシはすごく細かくて、

2mmくらいしかないような細かいケシもあります。

細かなケシがたっぷり使われたネックレスには可愛らしさがあります。

どうやって小さなケシに穴を開けているんだろう、

と不思議に思っているんですが…。

おわりに

今回はケシ、ケシパールについてのお話でした。

歪でユニークな形に、魅力を感じていただけたらうれしいです。

それではまた!

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