イヤリング、ピアスのペアリング

銀座の会期中、イヤリングの片方を紛失された方からのご相談をお受けいたしました。

ご両親から、成人のお祝いとしてあこや真珠のネックレスとセットでプレゼントされた、大切なものなのだと伺いました。

とても立派なもので、パーツには18金が使われているものでした。

イヤリングをお預かりし、在庫パールを見直してペア探し。

大きさ、色合い、テリ、表面の状態、という順番で見ていきます。

特に大切なのは色合わせだと思っています。パールは、同じように見えるものでも、実は色合いが異なります。前回の記事で、干渉色のことをお話ししましたが、実体色と干渉色の二つによって、色の出方が異なってきます。

グレーディングをするとき、あこや真珠の干渉色の評価は、

  • ピンク
  • ピンクグリーン系
  • グリーンピンク系

大まかに3つに分けられます。

実際には、はっきりと分けにくいパールもあったり、そもそも干渉色が弱いパールもあったりします。

色が合っていても、表面にウロコの様な、シワの様なものが目立っていてペアを組めないこともあります。

パールは一つ一つ異なっているということを痛烈に感じながらも、これでもない、あれでもない、とパールと真剣に向き合いペア探し………。

左 お客様のもの/右 ペアリングしたもの

お預かりしたイヤリングは、パール、金属部分ともにクリーニングをさせていただき、ちょうど耳が当たる部分が黒くなっていましたが、元の輝く金の姿に戻りました。

ペアを見つけたら一旦、写真をお送りさせていただき、ご確認いただいた上で加工に入り、完成後、ご自宅へ発送させていただきました。

「久しぶりに両耳揃って、本当に嬉しい。想像以上の出来栄えにとても満足で、オーダーして本当に良かった。」

と、とても嬉しいご感想をいただくことができました。

大切なパールのお手伝いができて、私もとても嬉しかったです。

ファッション業界でも「サスティナビリティ」「サスティナブル」という言葉が使われていますね。

パールは、お母様から娘さんまで、代々引き継がれる、日本の文化の中では定番化されたジュエリーで、定番化されているからこそ、メンテナンスをしながら永く使っていただけることもパールの魅力ですね。

成人祝いでプレゼントされることの多い、ネックレスとイヤリングのセットは、持っていると冠婚葬祭に使うことができる、持っていると困らないものでもあります。

イヤリングは、私も使っているときに、ぽろっと外れてしまうことがあります。無くしたイヤリングが、もしも大切な思い出のあるものだったらと、想像するだけでもショックな気持ちになります。

以前にもイヤリングのペアリングをオーダーいただいた際、その方が持っていらっしゃったのはK14ホワイトゴールドで下が

「葬儀のときにも使えるから便利だったんだけど、片方無くしちゃって…」

と仰っていました。ホワイトカラーの場合は、「喜びの席」でも「悲しみの席」でも使える、本当に利便性の高いものです。私が祖父からプレゼントされたのもホワイトカラー。私は大したドレスは持っていないのですが、そんな、何てことないドレスであってもあこや真珠を着けているだけで、一気に格上げできます。

なのでイヤリングの片方無くなると、いざという時に使えなくなってしまって、本当に勿体ないですよね。捨てられるものではないですし。

ということで、ペアリングはお客様にとても喜んでいただけて、私もやっていて良かった〜と実感しております。

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